ことば

 
 「鐸 声」
浄土宗新聞 令和2年7月号より転記 
◆我々はまだ「コロナ禍」のただ中にいる。「自粛」を余儀なくされる日々が続き、今日、明日の生活の目途が立たない人も少なくない。「もううんざり」私もそう思っている一人だが、その心のもやもやの一因は聞き慣れない「カタカナ用語」の乱用にある。
 
 ◆3月22日に河野太郎防衛大臣がツイッターに「クラスター=集団感染、オーバージュート=感染爆発、ロックダウン=都市封鎖ではダメなのか。なんでカタカナ?」とつぶやいたが、その他にも「ソーシャルーディスタンス」「ステイーホーム」「東京アラード」など、数え上げればきりがない。
 
 ◆一方、すっかり定着した感のある「三密」だが、それが「換気の悪い『密閉空間』・多数が集まる『密集場所』・間近で会話や発声をする『密接場面』」と即座に答えられる人はどれだけいるだろうか。
 
 ◆仏教を開かれたお釈迦さまは、苦の原因を取り除くための方法として「八正道」=正しい「見解」「考え」「言葉」「行い」「生活」「努力」「注意」「心の安定」の八つを挙げた。「情報過多」、それもよく理解できない、あるいは不確実な情報の中に身を置く今だからこそ、改めて「八正道」を意識せねばならない。
 
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