ことば



 「鐸 声」


                    浄土宗新聞 平成30年10月号より転記

  厚生労働省から発表された平成29年の人口動態統計によると。日本人の死亡原因でガン(悪性新生物=27.9%)に次いで多い心臓疾患による死亡者が増えている(15.3%)。男女合わせた総数で、ついに20万人を超えた。身近にも心臓疾患でペースメーカーを入れている人が複数いる。

 ◆心臓の弁が壊れ血液が逆流し、重症化し、手術を受けた人の話を聞いた。胸骨(胸の中央の骨)を縱に切り、胸を観音開きにし、心臓を止めて手術をしたという。心臓を止めている間は人工心肺を使用した。心臓の手術は消化器系の手術に比べるとその危険性は5千倍と聞く。しかし、4時間近い手術は成功し無事に退院することができた。今は普通に生活している。

 ◆「手術室に入る時は、これが最期かと思いましてね」と笑って話す。「麻酔の先生にちょっと待ってもらい、お十念をしました。あとは阿弥陀さまにおまかせと思い、安心してすっかり気分が楽になりましたよ」

 ◆最後まで手術を嫌がる人、怖がる人が多いという中で、こころ静かに手術が受けられた。「不成功なら、阿弥陀さまのもとに行くのだ」と思うと気持ちが落ち着いたという。どうしようもない不安を軽くしてくれるのが信仰の力だ。

 

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